
モバイルルーターやポケットWiFiが受信する回線は、「WiMAX」と「LTE」に分けることができます。
「LTE」はスマートフォン・モバイルルーターのそれぞれで受信でき、一般的な無線通信規格として知られています。
一方「WiMAX」はUQコミュニケーションズ社やauが中心となってモバイルルーター・一部のスマートフォンで提供されています。
この記事では「WiMAXって何?」「LTEとの違いがわからない」という疑問をお持ちの方向けに、ポケットWiFiの基礎情報と、WiMAXとLTEの違いを解説します。
ポケットWiFiとは
まず最初にポケットWiFiを知ることから始めましょう。
ポケットWiFiとは、各社から販売されている持ち運び専用の通信端末を指します。ポケットWiFiのサービス会社と契約した後、端末ごとに必要な設定を行うだけでインターネット通信が行えます。
auやSoftbankが提供している回線とは別に空中を飛んでいるWiFiを拾って、電子機器とインターネットを通信できるようにします。
特定のsimを契約して使うタイプと、クラウド上でsimを動作させるもの、またはどの種類のsimにも対応できる「simフリー」と呼ばれる端末が存在し、ライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
WiMAX・LTE 2つの特徴を知ろう
次に、ポケットモバイルルーターが受信する回線「WiMAX」と「LTE」の2つについてもチェックしていきましょう。
WiMAXとは
WiMAXとは「Worldwide Interoperability for Microwave Access」の略称で、無線通信規格の1つです。
2005年にKDDI株式会社が実証実験に成功したことから、2009年に「UQ WiMAX」というサービスとして現在まで提供されています。
3G・LTEと並ぶ通信規格ですが、2013年からは従来のWiMAXをさらにスピードアップさせた「WiMAX2+」という回線が使用されるようになりました。
安定的に接続が行えるLTEと比較してWiMAX2+の速度は558Mbps(メガビーピーエス:1秒間に送受信可能なデータ量を表す単位)ですが、WiMAX2+とauが提供する「au4G LTE」を組み合わせた「ハイスピードプラス」は、1237Mbps(1.237Gbps)もの速度が実現できるとされています。
LTEとは
LTEは、かつて提供されていた3G回線をさらに進化させた4G回線のことで「Long Term evolution」の略称です。
NTTドコモ、au、Softbank各社が提供するスマートフォンが受信する4G回線と同じものになります。
LTEの速度は150Mbps~1,2Gbpsと幅広く、近年では安定化と高速化を目指してさまざまな技術が用いられています。
複数のLTE搬送波を利用して通信を行う「キャリアアグリゲーション」や、基地局アンテナ1本につき4本に相当する伝送速度を実現する「MIMO(マイモ)」などが登場しています。
生活状況や使用状況に合うものを選択しよう
ポケットWiFiは価格が安く大容量のプランが豊富に揃っており、端末代金がかからないものや途中解約料が無料のものもあります。
ぜひ今回の記事を見て、受信する回線を「WiMAX」にするか「LTE」にするか選んでもらえる材料にしていただければなと思います。
おすすめのモバイルWiFiは以下リンク先で紹介しているので、ぜひご覧ください。